前回に引き続き
扁桃体スペシャルです。
心配性・不安症の人は
前頭前野(楽観的に感じる部分ね)
の働きが弱い傾向があり
扁桃体が普通の人より
過敏に強く働くだけでなく
その反応を抑える働きのある
「前頭前野」の働きが鈍いという
二重のハンデを抱えているらしく
扁桃体を中心とする
脳の恐怖回路は何よりも
「脅威」に関する情報を最優先し、
その対応に全力を注ぐそうです。
扁桃体のこの特性は、
過酷な環境を生き抜いてきた
人類の祖先から受け継いだものです。
いつ野生動物に襲われるか分からない、
いつ天災に見舞われるか分からない。
人類の祖先がそのような
過酷な環境を生き抜くためには
どうしても
強力な危機感知システムが
必要でした。
生き抜くためには
何よりも脅威から身を守ることが
優先されます。
その祖先が身につけた
強力な危機感知システムが
私達にも受け継がれているのです。
人がポジティブな情報よりも
ネガティブな情報に強く反応する
のもこのため。
現代では野生動物に襲われるなど
という危険はなくなりました。
危険の認識を最優先し、
警戒にあたる
という脳の機能は
変わっていないのです。